
「柳井嵩子」に爆笑し「138人の美女」に目を丸くして「腑に落ちない」に深くうなずいた、あなたも私も同じ”あんぱんショック”の仲間です!
昭和12年、嵩の東京高等芸術学校での新生活と、のぶの師範学校での葛藤が鮮明に描かれた第26話。
アンパンマンの声でお馴染みの山寺宏一さんが蝶ネクタイの座間先生として登場した瞬間、「キターーー!」と叫んだのは私だけじゃないはず。
「銀座に行ってこい」という型破りな一言に、嵩の世界が一気に広がる一方、愛国心教育に違和感を抱くのぶの表情には胸が締め付けられました。
自由と規律、東京と高知、二人の対照的な環境に、あなたもきっと感じることがあったのでは?
この重要な転換点をもう一度、一緒に振り返ってみませんか!
【この記事を読むとわかること】
- 山寺宏一さんが演じる座間先生の魅力とその役割
- 「銀座に行ってこい」という教育論の現代的意義
- 嵩とのぶ、対照的な環境での葛藤と成長
- 昭和初期の銀座の美しい再現と時代背景
- 嵩と健太郎の友情と手紙がつなぐ心の距離
山寺宏一演じる座間先生の衝撃的登場

アンパンマン声優の絶妙な配役
『あんぱん』第26話で最も話題になったのは、山寺宏一さんの登場ではないでしょうか。
アンパンマンでジャムおじさん、めいけんチーズ、カバオくんを演じる山寺さんが、芸術教師として現れる演出は秀逸でしたね。
蝶ネクタイ姿で「君たちの将来は真っ白だ」と語る姿に、SNSでは「メタ感がたまらない」と大反響。
アンパンマン誕生秘話を描く朝ドラに、アンパンマンの声優が教師役で登場するという入れ子構造の妙。
これぞ朝ドラの粋な演出ですよね。
山寺さんにとっては4回目の朝ドラ出演とのことですが、今回の役どころは特に意味深です。
自由な教育者の魅力

黒縁眼鏡に蝶ネクタイという姿からも、のぶの師範学校の先生とは正反対の雰囲気が漂う座間先生。
彼の自由な精神は、戦争に向かう時代の中で異彩を放っています。
「この先生、戦時中に弾圧されそう…」と心配してしまうのは私だけじゃないはず。
第26話で描かれた座間先生のキャラクターは、やなせたかしの創造性の源泉となった実在の教師がモデルかもしれませんね。
この時代に芸術の自由を説く教師の存在は、後のアンパンマン創作に大きな影響を与えることでしょう。

辛島君も、補欠合格していてよかったね。
二人でバカができそうだ。
「銀座に行ってこい」の衝撃と教育的意義


型破りな指示に込められた真意
「机で学ぶことは何もない。銀座に行け。世の中を心と体で感じてこい」。
これが座間先生の衝撃的な第一声でした。
この指示に多くの視聴者が「今でいうアクティブラーニングだ!」と反応したのでは…。
実は昭和初期の美術教育では、「都市観察」「風俗写生」といった実地体験が重視されていたそうですよ。
座間先生の教育方針は当時としては先進的でありながら、芸術教育の本質を突いていたのですね。
教室での学びより実体験を重視するこの姿勢が、やなせたかしの創造性に影響したことが示唆されています。
銀座体験がもたらした衝撃
実際に銀座を訪れた嵩の目に映ったのは、洗練された街並み、モダンな装いの人々、そして「フランケンシュタイン」という映画。
これらの体験が嵩の心に与えた衝撃は、『あんぱん』第26話の重要なテーマです。
「ここには自由があるんだ」と感じる嵩の高揚感は、創作の喜びや可能性そのもの。
この体験が後のアンパンマン誕生への重要な伏線となっているのが、ドラマの妙でしょう。
都会での刺激が、嵩の創造性を育む土壌になっていく様子がよく描かれていました。
対照的な環境で生きる2人の運命


自由な芸術学校での嵩の成長
東京高等芸術学校での嵩の毎日は、新しい発見と創造の喜びに満ちています。
受験時に出会った健太郎との再会も、彼の世界を広げる重要な出来事。
銀座での体験を通じて「自分の目で見て感じる」ことの大切さを学び始めた嵩。
彼の目は好奇心で輝いていました。
『あんぱん』第26話で描かれた夢を抱く嵩の姿に、多くの視聴者が共感と応援の気持ちを抱いたのではないでしょうか。



だからこそ、次に来るだろう戦争の足音が怖いねー。
愛国心教育に直面するのぶの葛藤
一方ののぶは、師範学校で黒井先生から「国のために」という愛国心教育を受けています。
自由な発想を持つのぶは、その教えに「腑に落ちない」感情を抱えています。
「腑に落ちない」という言葉で表現されるのぶの違和感。
それは時代の空気感を反映すると同時に、現代視聴者にも通じる「同調圧力」の問題を提起しています。
「反骨精神を持つのぶは、当時は生きづらかっただろう」という視聴者の声も多く見られました。
2人の心の距離
『あんぱん』第26話では、対照的な環境が2人の心理的距離に、微妙な影響を与えていく様子が描かれています。
嵩の「ここには自由があるんだ」という手紙を読むのぶの表情には、複雑な感情が滲んでいましたね。
「腑に落ちない」違和感を抱えるのぶと、銀座の自由に魅了される嵩。
この距離感が「逆転しない正義」というアンパンマンの思想形成に、どうつながっていくのでしょうか。
『あんぱん』第26話は、その伏線を丁寧に張った回…。
昭和初期の銀座の美しい再現


時代考証の細部へのこだわり
『あんぱん』第26話の見どころのひとつが、昭和12年の銀座の美しい再現ですよね。
洗練された街並み、人々のファッション、カフェの雰囲気など、細部にわたる考証がすばらしい。
「電車はCGなの?本物なの?」と話題になるほどの完成度で、「昭和の東京を体験したい」という視聴者の願望を満たす貴重な描写でした。
『あんぱん』第26話の銀座シーンは、昭和初期の都市文化を視覚的に体験できる貴重な機会となっていましたよね。
戦争前夜の自由と閉塞の対比
映画「フランケンシュタイン」を楽しむ若者たちの姿からは、まだ海外文化に開かれていた戦前日本の一面が垣間見えます。
しかし同時に、のぶの師範学校での愛国心教育シーンとの対比により、徐々に閉ざされていく日本社会の予兆も感じさせる構成になっていました。
この時代設定の妙が、『あんぱん』第26話に重層的な深みを与えていたと感じました。
自由と規制、開放と閉塞という対比は、後のアンパンマン誕生の背景を示唆しているようで興味深いですね。
「柳井嵩子」の手紙と「138人の美女」の笑い


『あんぱん』第26話で視聴者を笑わせたのが、嵩からのぶへの手紙でした。
「柳井嵩子」という偽名で送られた手紙に、「美人が多い」と書いてきた嵩。
のぶは「そりゃあよかったですねえ。たっすいがーの嵩のくせに、生意気じゃ」と反応。
手紙の内容も話題になりました。
健太郎が銀座で「138人の美女」を数えたというエピソード。
「本当に数えてきたんかい」とツッコミたくなる健太郎の熱心さに、視聴者からは爆笑の声が。
「柳井嵩子」からの手紙は、「ここには自由があるんだ」という重要なメッセージを含みつつも、「銀座には美女しかいない」の話で締めくくられる。
この手紙がのぶの「腑に落ちない」気持ちをさらに強めたのかもしれません。



嵩、馬鹿だねー!
まとめ:2人の未来への期待
『あんぱん』第26話は、嵩とのぶが別々の道を歩み始める重要な転換点でした。
自由と規律、芸術と教育、東京と高知という対照的な環境の中で、2人はどう変化していくのか。
「柳井嵩子」という偽名で送られた手紙に「138人の美女」の報告。
そして「腑に落ちない」と感じるのぶの心の揺れ。これらの要素が、アンパンマン誕生へとつながる重要な伏線となっていくのでしょう。
『あんぱん』第26話を通じて、「逆転しない正義」という思想がどのように形成されていくのか、これからも目が離せませんね。
みなさんはどのシーンが印象に残りましたか?
【『あんぱん』第26話から見えてきたこと】
- 山寺宏一さんが演じる座間先生は、アンパンマンの声優というメタ的要素と自由な教育者という役割で、やなせたかしの創造性の源泉となる重要な存在として描かれています。
- 「銀座に行ってこい」という教育法は、現代のアクティブラーニングの先駆けとも言える実践的教育であり、創作における実体験の重要性を示しています。
- 嵩とのぶは、自由な芸術学校と規律正しい師範学校という対照的環境で、それぞれ異なる価値観と向き合い、その心理的距離が徐々に広がり始めています。
- 昭和12年の銀座の美しい再現は、緻密な時代考証によって実現され、戦前の開放的な都市文化と戦争へと向かう閉塞感を同時に表現しています。
- 「柳井嵩子」の手紙は、二人をつなぐ重要な媒体でありながら、その内容は彼らの生きる世界の違いを象徴し、後のアンパンマン創作への伏線となっています。







