第122話は“よろよろでも飛ぶ”という言葉が芯を通し、蘭子と八木の静かな緊張、そして“岩男の子”の登場が物語の温度を一段上げた回でした。
こんにちは、なおじです。
敬老の日で孫の顔を見に行ってきました。帰宅後、NHK+で121話・122話をまとめて視聴。
久しぶりに朝ドラを観て、じわりと心に染みました。

アンパンマンは”よろよろでも飛ぶ”
嵩は多忙でミュージカルの初回打ち合わせに出席できず、いせたくやに電話で伝えることに。
そこでのぶがメイコの後押しを受けながら、団員たちにアンパンマンの本質を語りかけました。
「アンパンマンはお腹をすかせた人のところに行って、自分の顔を食べさせる。だから帰りはよろよろ飛ぶ」
この一言が、回全体の温度を決めたように感じます。
優しさは確実に体力を消耗する。
それでも飛び続けるという姿勢が、物語の芯を通していました。
戦争の記憶と岩男の死の真相
蘭子は八木に戦争体験を語ってほしいと頼みますが、八木はきっぱりと断ります。
重い記憶の扉を開くことへの躊躇が、静かに伝わってきました。
そこへ現れたのが岩男の子(高岡和明)。
父親そっくりの面影に、場の空気が一変します。
八木はついに口を開き、これまで胸に秘めていた岩男の死の真相を語り始めました。
岩男を殺したのは中国人の少年だったこと。
軍の命令に従った岩男に対し、その少年は家族を奪われたゲリラの子だったこと。
そして、その少年を逃がしたのは自分だと八木は告白します。
「岩男さんは、僕のやさしい先生でした」
八木が語る少年の言葉が、静かに響きます。
岩男の子は問いかけました。
なぜ父は、かわいがっていた中国人孤児に殺されなければならなかったのか。
嵩の答えは短く、重い。
「それが戦争なんだよ」
戦争は 善悪越えて 人を割く
やさしさが 時代に翻弄 されてなお
真実は 重すぎて今 語られる
夫婦の絆に支えられた真実
のぶがアンパンマンの本質を語るシーンで印象的だったのは、メイコの存在感でした。
姉の背中をそっと押す優しさ。
支えがあってこそ語れる真実って、きっとあるんですよね。
言葉少なでも伝わってくる姉妹の絆の深さ。
こういう描き方、朝ドラならではの丁寧さを感じます。
次回への期待が高まる展開
注目ポイント | 予想される展開 |
---|---|
蘭子の反応 | 八木への見方が変わる可能性 |
嵩と八木の関係 | より深い理解と友情の芽生え |
ミュージカル制作 | アンパンマンの本質的メッセージの表現 |
岩男の子の今後 | 父への理解と和解の道筋 |
岩男の子の登場で、これまで語られなかった戦争の記憶が表面化しました。
この真実が他のキャラクターたちにどんな影響を与えるのか。
特に蘭子がどう受け止めるのか、とても気になります。
また、ミュージカルの制作過程で「よろよろでも飛ぶ」というキーワードがどう織り込まれていくのかも楽しみ。
やなせたかしさんの思想が舞台でどう表現されるのでしょうか。
あさイチで大吉さんが示した謎
放送後のあさイチで、大吉さんがちょっとした謎かけを披露してくれました。
あんぱんまんの絵本を手に取り、「この中に何かが挟まっていたんです」と意味深な表情を見せていましたね。
華丸さんが「えー、何ですか?」と食いつく一方で、鈴木奈穂子アナウンサーも興味深そうに身を乗り出していました。
大吉さんは「それは明日のお楽しみ」とにっこり。
視聴者をじらすのが上手ですよね。
もしかすると、やなせたかしさんからの直筆メッセージだったのでしょうか。
それとも、アンパンマンの初期設定が書かれた貴重な資料?
想像が膨らみます。
あさイチと朝ドラの連携って、いつも視聴者を楽しませてくれる粋な演出。
明日の放送で謎が解けるのが待ち遠しいですね。
大吉さんの「引っ張り方」も絶妙で、思わずクスリとしてしまいました。
絵本から 何が飛び出す 朝の謎
まとめ:心に刻まれた122話
戦争の記憶を背負いながらも人間的な温かさを失わない。
そんな登場人物たちの姿に、改めて心を打たれた回でしたね。
妻夫木聡の静かで力強い演技と、のぶの「よろよろでも飛ぶ」という深いメッセージ。
優しさの代償と真実の重さを描いた、忘れられない122話となりました。
よろよろと 生きてもなおも 飛び続け