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『御上先生』第2話感想:不倫暴露と殺人事件が交錯する教育の闇を深掘り考察

目次

冴島先生の不倫スキャンダルと報道倫理

冴島先生(常盤貴子)

『御上先生』第2話では、過去に校内新聞で暴露された不倫スキャンダルが物語の中心に据えられています。

神崎(奥平大兼)が書いた記事は、冴島先生(常盤貴子)の辞職とその後の人生に大きな影響を与えました。

しかし、視聴者として気になるのは、「本当に不倫だったのか?」という点です。

冴島先生は神崎との会話で、「確かにあなたの記事が原因で学校を辞めた」と認めつつも、「それは溢れたコップの最後の一滴に過ぎない」と語ります。

この言葉から、不倫スキャンダルが彼女の人生を変えた一因ではあるものの、背景にはもっと複雑な事情があったことが伺えます。

いったい、背景に何があったの?

さらに、不倫相手である男性教師には何の処分も下されていない点も重要です。

この一方的な展開は、ジェンダー格差や社会的偏見を浮き彫りにしています。

冴島先生が女性であるがゆえに辞職を余儀なくされた可能性は否定できません。

現実にはあり得ない気もする‥。
男性だろうが、女性だろうが、この記事がでたなら批難される。

女性教師が辞めたなら、男性教師も制裁を受けて教師続けられない?!

生徒たちの討論と「正義」の曖昧さ

第2話では、生徒たちによる話合いの授業(アクティブラーニング)が印象的でした。

御上先生(松坂桃李)は、生徒たちに「報道の自由と責任」について議論させます。

ここで注目すべきは、生徒たちが暴露記事を書いた神崎を責めない点です。

現実では、こうした状況で批判や責任追及が起こることが一般的でしょう。

しかし、ドラマ内では、生徒たちは冷静に議論を進め、「報道とは何か」「正義とは何か」という抽象的なテーマについて考えます。

この描写には違和感を覚える視聴者もいるかもしれません。

ただし、このシーンには現代教育の意図が盛り込まれているのでしょうね。

御上先生は、生徒たちに「自分で考える力」を育んでほしいと願っています。

そのため、話合いを通じて多様な意見を引き出し、生徒たち自身が自分の行動や価値観を見つめ直す場を提供しました。

この教育的意義こそ、御上先生が「良い話し合いだった」と評価した理由でしょう。

私には、何を話し合っていたのか。
ちょっと、難しかった。

真山弓弦と殺人事件:動機と社会問題への問い

第2話では、公務員試験会場で起きた刺殺事件も物語の大きな軸となっています。

その犯人は冴島先生の娘、真山弓弦(堀田真由でした。

彼女は犯行動機について「テロだから。もしくは革命?」と語っていますが、その背景には母親への思いや社会への怒りが隠されているのだと思います。

弓弦は「この世は歪んでいる。ぶち壊すには最大の効果が必要」とも述べていました。

動機となり得る言葉として、「母親が女性だから辞職させられた」というジェンダー格差への問題が気になります。

不倫スキャンダルによって辞職したのは冴島先生だけであり、不倫相手とされる男性教師はどうやら今でも、教壇に立っているようです。

この不公平さに対する怒りが、弓弦の行動につながった可能性があります。

また、「娘」という設定にも視聴者の先入観を揺さぶる意図がありました。

名前や行動から「息子」だと思い込んだ視聴者も多かったでしょう。

これ自体が性別に対するバイアスを浮き彫りにしており、ドラマ全体としてジェンダー問題への鋭い視点を提示していると言えます。

常盤貴子さんへの驚き:太った?変わった?

このエピソードで冴島先生を演じる常盤貴子さんにも注目が集まりました。

一部視聴者から「太った」「顔がふっくらした」といった声が上がっています。

確かに若い頃と比べると、顔立ちや体型に変化があります。

しかし、それは年齢による自然な変化とも言えるでしょう。

常盤さん自身も過去のインタビューで「年齢を重ねる中で、自分らしい美しさを大切にしている」と語っています。

また、多忙な女優業をこなしながらも、健康管理や美容法にも力を入れていることが知られています。

例えば、頭皮マッサージやエクササイズなど日々のケアを欠かさないそうです。

それでも、「昔と比べて変わった」という声には賛否両論があります。

一部では「貫禄が出て素敵」「年齢相応の美しさ」と好意的な意見も多く見られます。

このような変化もまた、長年第一線で活躍してきた女優としての魅力と言えるでしょう。

御上先生による話合いの授業の意義と限界

ハゲワシと少女

御上先生による話合いの授業は、第2話全体を通じて重要な役割を果たしました。

生徒たちは「ハゲワシと少女」の写真を例に挙げながら、「報道とは何か」「正義とは何か」について話し合います。

このシーンでは、生徒たち一人ひとりが自分の意見を持ち寄り、多角的な視点からテーマに向き合いました。

ただし、この話合いには限界もあります。具体的な事実検証(例えば、不倫スキャンダルの真偽)や結論には至らず、議論は抽象的なレベルで終わっています。

また、生徒たち全員が冷静で建設的な態度を保っている点には現実離れした印象もありました。

この理想化された描写については賛否両論があるようです。

それでも、この話合いの授業には教育的意義が反映されていました。

御上先生は、生徒たちに明確な答えを与えるのではなく、自分で考えさせることを重視しています。

この姿勢こそ、「教育とは何か」を問い直すドラマ全体のテーマとも言えるでしょう。

ドラマから読み解く現代社会へのメッセージ

『御上先生』第2話は、不倫スキャンダルや殺人事件というセンセーショナルなテーマを扱いつつ、それらを通じて現代社会への鋭いメッセージを投げかけていますね。

「報道とは何か」「正義とは何か」「個人の行動が社会全体にどう影響するか」など、多くの問いが視聴者に突きつけられました。

特に印象深いのは、「個人的なことは政治的なこと」というテーマです。

不倫スキャンダルや殺人事件という個別の出来事が、教育現場やジェンダー格差といった社会全体の問題へと繋がっています。

この構造自体がドラマ全体として非常に挑戦的であり、多くの視聴者に考えるきっかけを与えました。

結論:第2話から見える今後への期待

『御上先生』第2話は、不倫暴露と殺人事件という衝撃的な展開を通じて、多くの社会問題や倫理的テーマを浮き彫りにしました。

また、冴島先生役として出演する常盤貴子さんにも注目され、その変化について賛否両論があります。

物語全体としてはまだ多くの伏線や謎が残されており、第3話以降への期待感も高まります。

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神崎(奥平大兼)

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