MENU

「不適切にもほどがある!」:行き過ぎたコンプライアンス社会に喝!

目次

番組後、「若者が困惑」と表された昭和の感覚

さて、この番組では、昭和の感覚を笑い飛ばしながらも、
『令和の感覚も、そうとうずれていませんか』と、問題提起をする。

場面は、ムッチ先輩”こと秋津睦実(磯村勇斗)に似たアプリ開発会社の社員・秋津くん(磯村勇斗)が、会社の後輩・加賀ちゃん(木下晴香)からハラスメントで訴えられているという設定。

それに対し、話を聞いてしまった市郎は次のようにのべる。

「頑張れって言われて、会社休んじゃう部下が同情されてさ
頑張れって言った彼が責められるって、
何か間違ってないかい?
だったら彼は、何て言えばよかったの?」

何だよ寄り添うって
ムツゴロウかよ。
そんなんだから時給上がんねーし、
景気悪いんじゃねーの?
挙げ句の果てにロボットに仕事取られてさ」

「こんな未来のために、
こんな時代にするために
俺たち頑張って働いてるわけじゃねえよ!
期待して、
期待に応えて
さ、
叱られて
励まされて頑張って

そうやって関わり合って強くなるのが人間じゃねえの?」

秋津くん
「♪話し合いましょう〜」
突然のミュージカルシーン。

令和の感覚の違和感

ミュージカルの中で、秋津の先輩社員・田代(咲妃みゆ)は「こういう時代だから、褒める時も言葉選ばないとね、と述べ、

「どんな正義も振りかざしたら圧になる」(田代)

と言う。

さらに、秋津と田代の上司が、

それが、組織!

と、歌う。
令和の組織というのは、こういうコンプライアンス感覚が常識だと言うわけだ。

この後番組内では、歌いながら問題が解決してしまうと言う、安直な展開となる。

突然のミュージカルの意味

「突然のミュージカルシーンはいただけない」というコメントが多数あった。
かく言う私も、「好きか嫌いか」と聞かれれば、あのミュージカルシーンは好きではない。
だが、クドカンのメッセージが、「このくらいの遊び心をもって話し合えよ」というのであれば、
『そうだよな。』とうなずける。

価値観の違う人間同士の問題は、現実社会では「いくら話し合っても解決など出来ない。」
どのラインで妥協するか、が落としどころになる。

解決のない問題について、まともに話し合うことなど出来ないのが現実。
だからクドカンは『突然のミュージカル』にもっていった?

まあ、クドカン流の問題解決法。
『答えのない問題に直面したときは、笑うに限る』
『気持ちに、遊びのゆとりを残せるか』が大切、というメッセージ?

この突然のミュージカルには、そういう裏の意味があるのではないか!?
『行き過ぎたコンプライアンス感覚に、遊びはありますか』
と、令和の常識を皮肉るメッセージを感じて、クスッと来た。

まとめ:「不適切にもほどがある!」行き過ぎたコンプライアンス社会に喝!

今から考えると、昭和の感覚も相当面白かった部分はある。
だが、同じように令和の今の感覚も、あと30、40年たった時に
『そうとう、ぶっ飛んでたよね』
と、なりかねない。

特にコンプライアンス感覚、行き過ぎてないか?
まあ、そんなことより、阿部サダヲの演技と、河合優実さん演じる聖子ちゃんカットのジュンコのかわいさを堪能しましょう。

第2話の、「一人で抱えちゃダメですか?」は2月2日に放送予定。

1 2 3

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次